骨董品の氷コップや、アンティークのプレスのお皿に、でこぼことした凹凸模様がついているものがあります。
このでこぼこは、ガラスにカットを入れる発想から出て来たものではないかと思います。
ガラスに一個ずつカットを削って入れるのは大変手間だし、沢山はできない。
そこで、プレスで一気に型押しして作れば大量に安く出来て儲かる!
そういう発想からプレスのガラスが出て来たのでしょう。
そういう、カットグラスと比べていわば、一段落ち、のプレスガラスですが、ところがどっこい独特の魅力があります。
それは!凸凹の手触りが何とも言えず良い!
という事です。
カットグラスの手触りは、シャープ過ぎてちょっと手に痛い時があります。
ところが!
プレスガラスの手触りは丸くて柔らかです。
コップなどは凹凸を握って撫でるのが実に気持ちいいです。
カットグラスがまさにガラスを削って模様を作るのに比べ、プレスガラスは既に模様を削ってある「型」に熔けた柔らかいガラスを吹き込む事で、模様が出来ます。
柔らかいガラスが、型の中で動き、ガラスのもつ粘性をうまく利用して模様が型取りされます。
その製法ゆえカットグラスと比べ、尖った模様は不得手です。
従ってカットグラスと比べ、とがったキラキラした模様にはならないけど、手触りは柔らかくて気持ちいい、という、利点を生む事になります。
ここでまさにプレスガラスは、手間がかかり高価なカットグラスにはない、「手触りのガラスの柔らかさ」という、美点を得る事になります。
長くなりましたが、このソリッドモールド冷茶グラスは、縦筋を入れる型に、柔らかいガラスを吹き込む事で、ソリッドな縦筋を出してあります。
カットガラスのように、カットして一筋ずつ縦筋を入れるのではなく、モールドという(モールとも言います)鉄型に吹き込む事で、一気に縦筋を入れます。
強く吹き込むので、プレスガラスのようなソリッド感が出て、手触りが気持ち良いです。
お茶でも、コーヒーでも、お酒でも、何でも入れて手触りをお楽しみ下さい。
口が広いので、シャーベットを入れたり、そば猪口がわりに使えるのも冷茶グラスの魅力です。
一個ずつ、息を吹き込み、口を広げて作ってきました。
ですので、工業製品と違い、一個ずつ出来た時の、フォルムがあり、サイズがあり、雰囲気があります。
一個ずつの違いは、手仕事の製作時間の結果であることを、ご了承下さい。
複数個お買い上げの際、サイズを揃えたいという場合は、なるべく大きさの同じものを選びますが、事前に確認されたい方は、メールなどで、画像を送りますので、お問い合わせ下さい。
(このガラスは耐熱ではありませんので、急激な熱変化を与える事はお控え下さい。)
送料は700円(九州)から1,100円(北海道)
ですが、ご注文の合計が5,000円以上は無料(全国)になります。
箱入り、のし付き、ギフトラッピングをご希望の方は、200円プラスになります。ご希望の包装をお申し出下さい。
その他、作品の細かい点や分からない事、頼みたい事。
プレゼントや、記念品、引き出物などで、数が多く交渉したい、お店をやっていらっしゃる方で私の作品をお取り扱いしたい、など、私にご質問、ご依頼等ございましたら、ご遠慮なくお問い合わせ下さい。
電話 090ー6674ー2857
(製作中で手が離せない時もございますが、その際は折り返し、返信いたします。)
メール mori@morikoppu.com
オフィシャルポータルサイト 私的な詩的吹きガラスたち
http://morikoppu.com/wp01/
ブログ 森永豊のガラス小屋日記
http://mori.firebird.jp/wordpress/